相続に強い測量:遺産分割前の「境界・面積」確定

相続の現場で最も揉めやすいのが「境界」と「面積」です。
早めの境界確定測量と面積の正確化(地積更正・分筆)で、遺産分割・売却・担保設定までを安全に進めましょう。

なぜ相続で境界・面積確定が必要?

  • 遺産分割の合意形成がスムーズ:実測面積が分かれば按分・代償金の算定が現実的になります。
  • 売却・換価分割の準備:事前に境界確定を終えると、価格交渉・融資・決済が進めやすくなります。
  • 将来の近隣トラブルを予防:曖昧な筆界のまま相続すると、次世代に課題が持ち越されます。
  • 登記情報の正確化:公図・登記簿と実態のズレを是正(地積更正)し、資産価値を守ります。

相続に強い測量の進め方(5ステップ)

  1. 事前ヒアリング&資料収集
    相続関係・分割方針・売却予定・期限感を確認。公図・地積測量図・登記簿・固定資産資料・古図面等を集めます。
  2. 資料調査(関係機関照会)
    法務局・市区町村・道路/水路管理者の図面・台帳を確認。境界の根拠と課題(私道・里道/水路・越境)を洗い出し。
  3. 現地測量
    既存境界標の有無をチェック、必要に応じて仮杭を設置します。
  4. 隣接地との立会い
    測量成果を提示し、現地にて境界立会をして筆界を確認。境界標を設置。境界確認書を取り交わして証拠性を確保します。
  5. 成果図の納品&登記まで一括対応
    確定測量図・境界確認書綴り・座標一覧を納品。必要に応じて地積更正・分筆・地目変更などの申請へ。

▶ 測量の概要は「土地の測量」、登記の流れは「土地の登記」もご参照ください。

相続シーン別の対応例

① 換価分割で一部を売却したい

売却区画を確定 → 境界確定測量 → 必要に応じて分筆登記 → 売買・決済へ。

② 共有のまま利用しつつ将来に備えたい

まず境界を確定し、実測面積で持分や使用範囲の合意を明確化。将来の売却・担保にも備わります。

③ 農地・里道/水路・私道が絡む

農地なら農地法、里道/水路・私道は所管と協議が必要になる場合があります。早めに資料調査で可否を確認します。

④ 古家解体→更地売却

古家を解体をしたら建物滅失登記を申請します。買主の融資で求められる確定測量図を先行準備すると成約が早まります。

費用と期間の目安

物件イメージ目安費用(税込)期間の目安
標準的な宅地(1〜2筆)40〜60万円2〜3か月
筆数が多い・接道多数60〜120万円3〜6か月
調整・協議が多い案件別途お見積り個別算定

※上記は目安です。筆数・隣接者数・官民境界協議の有無・地形/工作物の状況で変動します。
相続の期限感(税申告・売却時期)に合わせた工程表を作成します。

必要書類チェックリスト

  • 登記簿(全部事項証明書)・公図・地積測量図(ある場合)
  • 固定資産課税台帳・名寄帳(写し)
  • 相続関係を示す資料(相続関係説明図・遺産分割協議案 等)
  • 旧所有者・先代からの図面/境界確認書・売買時の測量図
  • 本人確認書類・委任状(当事務所で様式をご用意)

測量の後に行う主な登記

地積更正登記: 登記面積と実測面積が異なる場合に訂正して正確化。売買・担保・相続評価の基礎が安定します。

分筆登記: 換価分割・持分整理・一部売却時に必須。確定した筆界に沿って法務局へ申請します。

地目変更登記: 雑種地から宅地など、利用状況に応じて適正な地目へ。

よくある質問

Q1. 遺産分割は、測量の前と後どちらが良い?

A. 原則は測量先行をおすすめします。実測値を前提に協議すると、代償金・按分の根拠が明確になります。

Q2. 隣地所有者が遠方・不在で立会いが難しい場合は?

A. 書面・代理人立会い等で進められる場合があります。日程調整や連絡は当事務所でサポートします。

Q3. 境界杭が見つかりませんでした。

A. 資料調査と現地測量で位置を復元し、新たに境界標を設置します。隣接地土地所有者と立会をしたうえで境界標を設置します。

Q4. 私道や里道/水路が絡むと時間が延びますか?

A. 管理者協議が加わるため、一般宅地より工程が長くなる傾向です。早期の調査が重要です。

相続でありがちな失敗と避け方

  • 測量せずに協議→面積差で再協議測量先行で基礎データを確定。
  • 私道持分・官民境界の見落とし:机上調査で早期に論点を洗い出し、関係機関と協議。
  • 期限に間に合わない:工程表を作成し、相続・売却のスケジュールに合わせて並行処理。

まずは無料相談(初回30分)

現状(分割方針・売却予定・期限)を伺い、最短ルートの段取りと概算費用をご提案します。

ご相談・対応エリア

タケキヨ測量登記事務所は境界確定/表題・滅失登記/地積更正・地目変更/現況・確定測量などの業務を対応している千葉県船橋市の土地家屋調査士事務所です。相続や売買、建築前の境界の不明確さや不動産登記でお困りならご相談ください。

千葉県:船橋・市川・習志野・鎌ヶ谷・白井・八千代・千葉・松戸・柏・我孫子 ほか

※本記事は一般的な解説です。個別案件では最適な手続きが異なります。必ず専門家へご相談ください。

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