地積と地籍の違いをやさしく解説

書類に出てくる似た言葉「地積」と「地籍」。実は役割がちがいます。

この記事では、一般の方向けに要点だけをわかりやすくまとめました。

まず結論:一言でいうとこう違います

  • 地積(ちせき)=登記簿に記録された土地の面積(例:150.00㎡)。
  • 地籍(ちせき)=土地の位置・境界・地番などの情報の集まりのこと。国や自治体が進める「地籍調査(ちせきちょうさ)」とも関係します。

つまり、数値(面積)が地積土地台帳のような情報群が地籍と覚えるとスッキリです。

地積(面積)はどこで確認できる?

もっとも身近なのは法務局の登記簿(登記事項証明書)の「表題部」

ここに地積(㎡)が記載されています。売買・相続・融資などで必要になる基本情報です。

チェックのコツ

  • 古い分譲地などは、昔の測量方法で面積が算出されていることがあり、実測面積と差が出る場合があります。
  • 登記簿の地積は登記当時の境界に基づく数値で、現況と違うこともあります。
  • 売買価格や固定資産税に影響することがあるため、大きな差が疑われるときは土地家屋調査士に相談しましょう。

地籍ってなに?地籍調査との関係

「地籍」は、土地を特定・管理するための情報一式のイメージ。

位置(所在)や境界、地番、地目などが含まれます。

国や自治体が行う地籍調査は、境界の確認や測量を行い、正確な図面・面積を整備していく取り組み。

完了すると、公図や登記の精度向上に役立ち、将来のトラブル予防にもつながります。

よくある勘違いと対処法

  1. 登記の地積=現地の実面積だと思っていた 登記の地積は「登記した当時の境界前提」での数値。古い測量・境界不明・道路の付替え等で差が出ることがあります。売買前や相続前は「現況測量」で確認を。
  2. 公図があれば境界は確定している? 境界確定には近隣立会い等の手続が必要。将来の紛争予防のためにも、必要に応じて境界確定測量を検討しましょう。
  3. 実測と登記に差がある=すぐに訂正できる? 面積を正しくするには、地積更正登記という手続が必要。測量→図面作成→申請の流れで進めます。

売買・相続・融資で失敗しないためのチェックリスト

  • 登記簿の地積(㎡)を確認
  • 現地とのギャップを確認するため、現況測量確定測量の要否を検討したか
  • 将来の建築計画に影響するセットバック・道路種別の確認をしたか
  • 差が大きい場合は地積更正登記分筆登記の可能性を専門家に相談したか

まとめ:覚え方は「面積=地積/情報=地籍」

地積は数値(面積)、地籍は土地情報のセット

売買・相続・融資の節目では、登記の地積現地の実測に差がないかをチェックしておくと安心です。

気になる点があれば、土地家屋調査士へご相談ください。

よくある質問(FAQ)

登記の地積と実測面積が違うと売買はできない?

取引は可能ですが、価格調整や契約条件に影響することがあります。重要な差なら測量のうえ適切に取り扱いましょう。

面積差を直すには?

測量のうえ地積更正登記を行います。

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登記の地積と現況が違う気がする、売買前に面積をはっきりさせたい——そんな時はお気軽にご相談ください。

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